堀井俊佑

堀井俊佑
HORII Syunsuke
松嶋研究室・助教 (2011年)

現在私は情報理論とその応用に関する研究を行っています。情報理論が対象とする問題は非常に幅広く、データの誤り訂正や圧縮、暗号通信などが例として挙げられます。また、これらの研究成果は、私たちが普段使用しているコンピューターやインターネットなど、社会の様々な場面で応用されています。私が研究を始めてまず驚いたことは、数学の様々な概念が現実世界の問題を解くのに利用されているということです。例えば、CDやDVDにも応用されている誤り訂正の理論は、大学で学ぶ線形代数の概念が見事に利用されています。

また、このように様々な問題を数学的な視点から眺めていくと、一見全く異なるように見える問題が、数学の問題に置き換えて考えると、多くの共通した構造を持っている事に驚かされる事があります。このように、現実世界に存在する問題から普遍的な構造を見出す事で、知識が他分野と共有できるようになり、様々な場面での応用が可能になるのだと思います。私も、普遍的な構造を見出す力を磨き,自分の研究を社会の様々な問題に応用していきたいと考えています。