百名亮介

百名亮介
HYKUNA Ryosuke
堤研究室・助手

私は偏微分方程式、その中でも時間発展するタイプの方程式の研究をしています。この分野で研究対象となる方程式のほとんどはもともと、物理学、化学、金融工学などの分野に起源を持つものです。事実、これらの方程式で記述される現象は自然界のいたるところで見出されます。例えば、弦や膜の振動、水面の波、地震の伝播、衝撃波など。

私の研究目標は、これらの数理モデルに潜在している基本的性質を理解して、その性質と実際に起きている現象との関係を解明することです。研究を通して感じることは、一見抽象的で無意味に思えた数学が思わぬ形で実社会に役に立つことがあるということです。例えば、流体力学、量子力学等に現れる複素数など、このような応用例は学部の段階においても見ることができると思います。私は現在、純粋数学を研究していますが、将来必ず何らかの形で社会に貢献できると信じて日々研究に勤しんでいます。