濱田健太

研究からわかる応用数理と、
数学の関係が意味をもつ

濱田健太
KENTA hamada
谷口研究室・助手

私は確率過程に関する統計理論を研究しています。統計学は広範な分野で使われ、また独立標本に関しては非常に精微な数理統計論もあります。その中で確率過程、時系列の統計理論の応用例は、工学、医学、経済学などの様々な分野で現れます。近年、特に関心を集めている金融分野においても、そこに表れるデータは時系列構造を持っており、私たちの研究対象となります。

私たちは数学を用いることによって様々な現象、複雑な事象をなるべく明快に説明出来るよう努力しています。データの何を知りたいかによって、モデルを立てて、推定・検定論や判別解析と様々な方法を使い分け、またどのような手段が統計的に最適かどうかを探究します。先に述べたように、私の研究は様々な分野の影響を受けていますので、扱うモデルが導かれた具体的なモチベーションを知るために他分野を学び直したり、その分野の実務者の意見を訊いたりするのも重要な経験だと実感しています。私のこの経験と研究がいつかは社会と科学に還元できるようにと精進しています。